Y式トラップの罠の設置の仕方
事前準備
1.ワイヤーを内パイプにセットする
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塩ビパイプの底にある
ワイヤー止めを緩めます。 - バネ押えの先端からワイヤーを広げ、くくり輪を作成します。
- バネを押縮めてくくり輪を内パイプにセットします。
2.バネを塩ビパイプに挿入する
- 利き手と反対の手で塩ビパイプを持ち、ワイヤーのより戻し部を足で踏む。
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塩ビパイプの底とワイヤー止をしっかり持ち、上方向に一気に引き上げながらバネを挿入する。
※バネがよじれて入りにくい時はバネを回すと入れやすくなります。 -
バネを完全に挿入したら、緩めた
ワイヤー止をしっかりと締める。
※ワイヤーが内パイプから外れないように十分ご注意ください。
山での設置方法
3.現地で外パイプを埋める
- 罠を固定する予定の立木から、ワイヤーが届く範囲の獣道に外パイプを一旦おきます。
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外パイプの内側をスコップなどで掘ります。
木の根などは根切りなどで切ります。
掘った土のニオイをさせないようにご注意ください。
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外パイプの外側に塩ビパイプより少し太めの棒などで、塩ビパイプを縦に埋めるための穴も掘ります。
※穴掘り器があると便利です。 - 内パイプを完全に落ち込ませる為に土を水平にします。
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荷重調整する場合
大きい獲物を狙う場合
反応をあえて遅くしたい時は深めにワイヤーを設置してください。小動物なども狙う場合
反応を早くしたい場合はワイヤーを浅めに設置してください。空ハジキによるケガにご注意ください。
4.内パイプと塩ビパイプをセットし、土をよせて固定する
- 外パイプと塩ビパイプが垂直になるように内パイプを挿入。
- 獲物がパイプを踏んだときにぐらつかないように、外パイプの上端ギリギリまで土を寄せてしっかり固定します。
5.空弾き防止のため、小石や小枝を罠周辺に設置する
パイプの縁踏みと、バネの腹打ちによる空弾きを防止するための作業例。
元からある木の根や石を利用する方法もあります。
獣道の変化で獲物が迂回するのを防ぐ為に、罠の両側にも障害物を置きましょう。
6.落ち葉などでカモフラージュする
出来るだけ設置する前と同じ状態に戻してください。
この時、土を被せすぎると重みで作動することがあります。
うっかり弾いて顔を打たないように作動域の外側から、
慎重に作業してください。
7.シャックルを固定する
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捕獲後に暴れても周囲に被害が無く(人工物や道路が無い)、止め刺しをしやすい位置にあり、根付きがしっかりとした立木を選んでください。
シャックルのネジをペンチ等でしっかりと締め、さらに針金等でねじが緩まないように固定することをおすすめします。
- しなる木の下から1m位の所に固定すると、ワイヤーがななめに引っぱられることで獲物の力を逃がせます。