B式トラップの罠の設置の仕方
1.木に引きバネをくくります。
木の高さ1.5m〜2mあたりに、引きバネを針金#20(太)でくくります。
(チンチロが下に垂れるようにセット)
2.チンチロ補助具を木にくくります。
チンチロ補助具に針金#20(太)を通します。
※針金を通す時、穴に針金をくるりと一回転させて通すと、チンチロ補助具の位置が固定しやすいです。
チンチロ補助具が動かないように、しっかりと木の幹に固定します。
※高さは補助具の「三角の金具」が地上から20cm程度
3.引きバネを引っ張り、チンチロをチンチロ補助具にセットします。
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(1)引っ張る
引きバネ下部の輪に人差し指を入れ、チンチロを持ちつつ下に引っ張ります。 -
(2)引っ掛ける
チンチロのツノをチンチロ補助具の上部の輪に引っ掛けます。
※チンチロの足の回転方向にご注意ください。 -
(3)入れる
スリーブをチンチロの足に通します。
安全チューブをチンチロにセットします。
4.くくり輪の大体の位置を決めます。
くくり輪は獣道に対して縦長に楕円になるようセットします。
※規制のある地域では、短径を規制サイズでセットしてください。
5.後ろワイヤーを木にくくります。
後ろ側のワイヤーを近くの別の木に結びます。
(別の木が無ければ引きバネ等をセットした木に結束でも可)
ワイヤーの切断の確率を下げるために、出来るだけ短い距離で結束してください。
(余ったワイヤーはしっかり木に巻き付けてください。)
6.引きバネと滑車を結びます。
滑車についてるワイヤーのS字フックを引きバネの輪にかけます。
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ワイヤーの長さはコブを作る等、
丁度いい長さに調整をしてください。 -
S字フックをペンチで加締めると空ハジキが少ないです。
※そのかわりバネも引っ張られます。
7.ワイヤー止の位置調整をします。
各部品が隣接するように位置調整し、ワイヤー止の三角の金具に竹串を刺し固定します。
8.チンチロ補助具に針金を通し、蹴糸をセットします。
蹴糸(針金#28(細))をチンチロ補助具のスリーブに巻き、三角の金具に通し、小枝(もしくは竹串)に巻きつけ蹴糸をセットします。
※注意※
蹴糸をセットする際はチンチロがスリーブから外れないように気をつけてください。
(※セット完了ではありません。)
引きバネ部 … 獲物に見つからないようにセット
- 蹴糸はクモの糸のようにゆったりとセットすると、獲物に気づかれにくいです。
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鼻先に蹴糸があたるようにくくり輪と蹴糸を設置します。
(猪は鼻先の下に前足が来ます) -
蹴糸の高さについて
イノシシの場合
■ 低い(10~15cm程度):
小物を狙う場合(空ハジキに注意)
■ 高い (25cm程度) :
大物を狙う場合
■ さらに高い (60cm程度) :
たてがみに当てるシカの場合
くくり輪の内側で、足先が蹴糸に触れるよう位置を調整します。
斜めに固定した枝木に引きバネを添わせるように設置。
立ち木の低い位置でも引張長を稼げます。
また枝木がカモフラージュになります。
枝木の下にある蹴糸を踏み込むことで罠が作動。
獲物に気づかれないように全てカモフラージュします。
ご自身で研究すると
よく捕れるようになります。
9.くくり輪に木の枝を刺します。
輪の内側4箇所に木の枝を刺します。
罠の作動時にワイヤーの補助になります。
10.安全チューブを外す。
ピンクの安全チューブを下にずらしてチンチロの足から外します。
※スリーブがチンチロから外れると罠が作動します。
11.障害物を置く
前足がくくり輪の中を通るように障害物(枝)を罠の周りに刺します。
障害物(枝)は木側を高めに、竹串側を低めに設置します。
木側を高くすることで、障害物を避けながら歩くように仕向けます。
また、獣道を狭くして歩けるスペースをなるべく少なくすると良いです。
12.カモフラージュします。※記載しているのは1例です。
- くくり輪部分のワイヤーを落ち葉で 隠す場合もあります。
- 引きバネは獲物の進行方向から見えないように設置すると良いです。
- 蹴糸の小枝(又は竹串)は見えないようにカモフラージュすると良いです。